各種メディアで、堀北真希の「交際0日」というニュースが出で話題になっていましたが、
婚活や結婚について考えている人が、このニュースを見て思ったことは、「付き合わないでその人のことがわかるの?」、「交際なしで結婚を決めて上手くいくの?、その人をずっと好きでいられるか不安にならないの?」という素朴な疑問が多いのではないでしょうか。
非常にインパクトがあり、考えさせられるニュースだったかもしれません。
実は、「交際0日」というキーワードには、婚活や結婚に関してのもっとも重要な問題提起を示唆しているのです。
なぜなら、「相手のことをわかりたい」、「幸せになるために、結婚生活を上手くいかせるために、ずっと好きでいられるかを見極めたい」という2つのテーマは、多くの独身の人が持っている、結婚を決めるための共通の思いだからです。
《1.付き合わないでその人のことがわかるのか?》
さて、結婚しようと思うには、「相手のことを知る→自分が理想とする人かを見極める→結婚を決断する」というステップがありますが、結婚相手のことを「わかりたい」と多くの人が当然思っています。だからこそこの疑問が湧いてくるのですが、3つのポイントとして整理します。
ちなみに、堀北真希と山本耕史さんは、仕事をしている姿や現場での何気ない会話を通じて、交際0日でも、お互いが知りたい相手の必要最低限のことをわかったのだと思います。当然、わからない部分はあるでしょうが、2人にとっては努力すれば対応できると思ったから結婚されたのでしょう。もちろん、その判断が正しかったどうかは現段階では誰にもわかりません。
①相手のことを知る ⇒
「一を聞いて十を知る」という言葉がありますが、時間は限られていますので婚活に限らず仕事上での人間関係でも必要な考え方であり、必要な能力です。婚活にあたっては、「一を知って(見て、聞いて)、十を想像する」というやり方でないと、時間がかかり過ぎて相手が待ってくれません。人生経験やコミュニケーションの頻度や質にもよりますが、人を見る眼力をつけて、3ヶ月で自分なりに相手のことをわかろうと努力しましょう。
②自分の理想の人かを見極める ⇒
見極めるには、自分の判断基準が漠然としていたり、しっかりとした結婚観や信念がいないとできません。 しかし、当然ながら「見極め」に完璧はありません。絵に描いたような理想の人が世の中にいるのかわからないし、婚活中に判断基準もブレるし、優先順位も変わるだろうし、結婚してからも相手は良くも悪くも変わります。もちろん自分も多かれ少なかれ変わるはずです。 婚活中で迷っている人は、将来、結婚しても「変わらないで欲しいこと、変わってもよいこと、どちらでもよいこと」が何なのかを、しっかり考えておきましょう。
③結婚を決断する ⇒
決断にはリスクがあります。限られた時間、限られた相手の情報、自分の現在置かれた環境などの中で決めないといけません。あとから想像と違ったということもあるかもしれません。したがって、決断に「覚悟」が必要です。もし想像と違っても、自分が決めたことだから受け入れて前向きに努力しようという覚悟です。
《2.ずっと好きでいられるだろうか?》
さて、交際人数が多い方のほうが、「恋愛と結婚は別物」と実感する人が多いようですが、このテーマは、「恋愛」と「結婚」の違いにも関連します。 「ずっと好きでいられるだろうか?」というのは、将来のこと、結婚を意識する時に湧き出る考えです。
結婚は、長い長い生活を伴うものだし、2人だけのものだけでなく親族を含む家族のものです。一方、恋愛は今好きかどうかがお互いの最大の関心事で成り立っており、3年、5年後に好きかどうかに価値を置いてません。
「1.」が相手に対する不安だとしたら、「2.」は自分に対する不安なのかもしれません。このテーマでは2つのポイントをあげたいと思います。
①「熱しやすく冷めやすい人」と「熱しにくく冷めにくい人」 ⇒
一般論としては、前者は恋愛に向いていて、後者は結婚に向いているでしょう。結婚までの交際人数は平均して3人未満という調査があります。学生時代を除いた結婚適齢期で言えば、2未満になるでしょう。大半の人がそれで結婚に至っているのです。あなたは、この人数を多いと思いましたか、少ないと思いましたか?
結婚している人は、多くても2人と付き合えばその1人と結婚を選択しているのが現実です。
②好きでいるための「努力」が不可欠 ⇒
「結婚はゴールではない」という言葉は有名ですが、結婚後も自分の人生は更に長く続いていきます。夫婦関係の継続にも「努力」が必要です。ほっといたら勝手に上手くいくものではなく、意見が対立することもだろうし、子供の教育方針も違えば、お互い尊重しあって話し合って時には妥協することもあるでしょう。
性格によると考える人もいるかもしれませんが、長く一緒に住めば相手に情が湧きますし、恋愛感情とは違う場合もあるかもしれませんが、 「努力」で人を好きになることは可能です。夫婦関係が上手くいくための努力を無駄とは言いません。ぜひ考えてみてください。
執筆:結婚相談所:あべのブライダル 阿倍野 横浜